一般社団法人東広島青年会議所
まちづくり委員会の会員です。
梅雨を過ぎて、目眩がするほど暑い夏を過ごしている田んぼの稲たち。
今回は、夏の伝統行事
「虫送り」を紹介します。
米作りには、人の力が及ばない心配事がいくつかあります。
日照り、長雨、台風、
そして虫による病気。
虫による害をはるか昔の弥生時代から悩まされ、
虫による病気で村中の稲が枯れたり、虫に食べ尽くされてるほどの
死活問題でもありました。
現代でも、農薬などの技術である程度は予防できますが、
まったく無くすことまではできていません。
なので、その病気をもたらす虫、
特にウンカなどの稲虫を追い払う伝統行事が、夏に全国各地でおこなわれます。
古くは、稲につく虫の害は、
怨霊の仕業とされていました。
そのため、藁で人形をつくって、
松明の列をつくって村境まで運んで、お焚上げをすることで、田によりつく悪い物や虫を追い払い、稲の無事の育成と豊作を祈ります。
この虫送りは日本全国にあり、地域によって様々の様相が観られます。
「米」の漢字を分解すると「八十八」となり、
農家の方々が八十八回手間をかけて作られると語られます。
その八十八には、土作りから、
種まき、田植え、草刈り、水抜き、
追肥、稲刈りなどの作業もあれば、
御田植祭、虫送り、八朔祭、抜穂祭など折々での、祈りも込められているのでしょう。
手間をかけて
祈りをこめて
大事に育てられた稲の収穫まで
あと1ヶ月半!!
楽しみですね
次回稲刈り開催日
9月24日日曜日です